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<<< 事故と応急処置シリーズ >>>園だより“風の子に平成13年度掲載していたものです”

鼻出血毒蛾 | 蘇生法溺水日射病 | 目や耳の異物 | やけど頭部打撲誤飲 | 口の中の外傷 | 蜂に刺されたら |

その1・・・鼻出血
<<原因と予防>>
   通常の鼻出血は、顔面打撲や鼻粘膜の炎症によってキーゼルバッハという毛細血管の集合している部分から出血します。頻回に鼻出血がある場合は耳鼻科で炎症の有無を確認してもらう必要があります。
<<応急処置>>
 
  1. 椅子に座り頭を前に掛け、気分を落ち着かせる。
  2. 口で呼吸させ、手の指で出血している側の、鼻の穴を外から押さえる
  3. 止まりにくい時には、鼻の外から氷のうで冷やす。

“やってはダメ!”
鼻の穴にティッシュを詰めたり、仰向けに寝かせない事!
理由:ティッシュを取る時に、再出血しやすい。血液を飲み込む事により、後で嘔吐するかもしれません。

その2・・・毒蛾
<<毒蛾>>
   蛾の仲間のドクガ、チャドクガ、モンシロドクガなど毒蛾と呼んでいる蛾がいます。
 これらの種はヒスタミンや酵素類などを含んだ0.1〜0.2mmの毒針毛を50万〜100万本ほど持っています。それが皮膚に突き刺さることで毒蛾皮膚炎を生じます。最近や成虫よりも幼虫による被害が多く、市街地の家庭、保育所、幼稚園、小中学校の庭や公園などで発生し、5月〜10月にかけて多発します。
<<生息場所>>
  ウメ、ソメイヨシノ、バラ、カキ、クリ、ツツジ、ツバキ、サザンカ など
<<応急処置>>
・流水やシャワーで洗い流す。
・かゆみ止めの軟膏を塗る。
※かゆみがひどい時は、病院へ行きましょう。
<<予防策>>
・毒蛾のいそうな木の近くに洗濯物を干さない。
(洗濯物に毛がついていると身に付けた時に、皮膚炎になる事がある。)
・毒蛾のいそうな木の下を歩かない。
※毒蛾の皮膚炎になったら、掻かない事!
掻く事で手について毒針毛が皮膚を刺激して、範囲を広げてしまいます。

その3・・・蘇生法
<<蘇生法>>
   事故が起きない事が一番良いのですが、起きた時に備えて知っておきましょう。
蘇生法 ABCについて解説します。
<<気道の確保(A・Airway)>>
   気道を確保する事は、救命処置を行う上で、まず行わなければなりません。
気道を確保する姿勢を取るだけで、呼吸が可能となり楽になる場合もあります。逆に気道を確保せずに人工呼吸を試みても、ほとんど効果がありません。
 まず、片手を首の後側において首を少し持ち上げます。そして額から前頭部においた片手で頭部を下方に押しやり、結果としてあぼを突き出させます。
<<人工呼吸(B・Breathing)>>
乳幼児の人工呼吸は口移しによる人工呼吸法です。
まず子供の鼻をつまんで、口から息を吹き込みます。
胸部を見て吹き込んだ息が自然に排出されて胸部が動く事を確認します。
胸部が動かない場合は、気道を確保する姿勢がとれていないか、異物が気道につまっているかを考えなくてはいけません。人工呼吸は3〜4秒に1回のリズムで行います。
<<心臓マッサージ(C・Circulation)>>
心臓マッサージは固い床や板の上に子供を寝かせて、気道を確保した姿勢のもとに行います。乳幼児から幼児期の前半の場合には2本の指で、乳児期後半の場合は片手の手のひらで胸を圧迫します。乳幼児の場合は、胸骨が1〜2cmへこむ程度に圧迫します。リズムは、10秒間に15回程度を目安とします。
 人工呼吸と心臓マッサージを同時に行う場合は、2人で分担して行います。そのリズムとしては、心臓マッサージを3〜4秒に5回行い、次に人工呼吸は3〜4秒に1回行い、交互に繰り返します。
※心臓マッサージを行う時は、圧迫する場所と力加減を正しく行いましょう。力をかけ過ぎると、肋骨が折れたりする事があります。

その4・・・溺水
<<溺水>>
   幼児期における溺水事故は、事故死因では交通事故とほぼ同率のトップを占めています。みなさん、気をつけましょう。
<<原因と予防>>
  洗濯機や浴槽の貯水が原因というのが意外に多いのです。洗濯機に不用意に水をためておかない、浴槽に水を入れた場合には、浴室のカギをかけるなどの配慮が肝心です。
プールでの事故も少なくありません。遊びの最中での事故はもとより、水をはっている時に事故が起こる事もあります。
また、バケツや洗面器に水を入れて放置しておいたら、乳児がはいはいして顔を突っ込んだ例もあります。
<<応急処置>>
水から引き上げられたならば、水を吐かせる前に意識があるか確認します。意識がない場合には救急蘇生を実施する事が必要です。
蘇生されて吐き気が出てきたら、顔を横に向け吐物による窒息を防止し、また口内をきれいにし、引き続き蘇生法を実施します。このような処置をしながら、救急車で病院へ向かいます。

その5・・・日射病
<<日射病>>
  日射病とは、乳幼児が炎天下で長時間過ごした事によって、脱水ならびに体温がこもった状態をいいます。
<<症状と予防>>
  <症状>
 ・顔面紅潮 
 ・体温上昇
 ・脱水症状
 ひどくなると・・・意識障害、ショック状態にまでなってしまいます。
<予防策>
 ・長時間炎天下に放置しない事
 ・帽子の着用
 ・水分補給
<<応急処置>>
・木陰などの涼しいところで寝かせる。
 ・衣服をゆるめる。
 ・ぬれたタオルで頭を冷やす。
 ・吐き気がなければ水分を補給する。
 ※必要に応じて、受診しましょう。

その6・・・目や耳の異物
<<目の異物に対する応急処置>>

〜目の異物に対する応急処置〜
目に異物が入った時には、まず こすらない事!
 ・下まぶた・・・アカンベをさせて、水をつけた綿棒で軽く異物を吸い取ります。
 ・上まぶた・・・下図のように裏返し、異物があれば同様に綿棒で吸い取ります。

 ・黒目・・・軽く数回まばたきをさせて、白目のところに異物を移動させてから、水にぬらした綿棒で吸い取ります。 黒目の場合、直接異物を取ろうとすると、結果的に
       角膜を傷つける事になるからです。

もし、下まぶたになければ、綿棒をテコにして上まぶたを当て、親指とひとさし指でまつ毛をつまんで、上に引っ張り上げると裏返る。

<<耳の異物に対する応急処置>>
  〜耳の異物に対する応急処置〜
耳に異物が入った時には、原則として耳鼻科で除去してもらいます。
昆虫が入った場合には、懐中電灯などの光をあてると、光源を求めて虫が外に出ることがあります。それでも出ない場合には、清潔な食用油を耳に少量たらすと、昆虫が死んで痛みがおさまります。その後、耳鼻科で取り除いてもらいます。

その7・・・やけど
<<原因と予防>>
・熱湯がこぼれる・・・やかん、魔法瓶、みそ汁、お茶など。
            テーブルクロス使用の場合、動かないように固定しましょう。
・暖房装置関係・・・・熱した部分への直接接触。
            ストーブ、ヒーターなどは、柵などでガードしましょう。
・低温熱傷・・・・・・湯たんぽ、アンカは布などを巻き直接接触しないようにしましょう。
<<応急処置>>
  ・急性炎症を抑える為、患部を流水で15〜30分くらい冷やす!
 ・顔の場合・・・・・・清潔なガーゼやタオルを氷水に浸し、軽く絞って患部に当てる。
            温かくなったら交換しましょう。
 ・衣類・・・・・・・・脱がさずに、水をかけましょう。
 ・水疱・・・・・・・・破かずに清潔なガーゼでおおい、受診しましょう。
*病院へ行く時には、薬などはつけずに行きましょう。

その8・・・頭部打撲
<<原因と予防>>  乳児では保育者の不注意による事が多いので、十分に注意しましょう。
◎乳児
 ・ベット柵を上げ忘れる。
 ・入浴の際の浴槽からの落下。
 ・おんぶをしていて、保育者が前かがみになった拍子に頭部からの落下。
 ◎幼児
 ・子供同士の衝突による転倒。
 ・ブランコ、滑り台等による高所からの転落。
<<応急処置>>
  観察項目・・・呼び掛けに対する反応、意識障害の有無
        顔色
        吐気、嘔吐の有無
        怪我の有無
 一過性の 症状でおさまる場合もありますが、脳出血などを生じる場合もありますので、状態
 を観察し、必要に応じて受診しましょう。
 また受診しない場合、当日は安静にし、その後数日は、けいれんや嘔吐、発熱などの症状がな
いか観察しましょう。

その9・・・誤飲
<<原因と予防>> 何でも口に運んでしまう子供。飲み込んでから慌てるのではなく、もう一度、保管場所などの再確認をしましょう。
科学物質など毒物の誤飲は、乳幼児の生活する場には決して放置しない事で予防できる事です。保管する時にはカギをかけるなどきちんとする事が大切です。
気をつけるもの・・・水銀計、殺虫剤、乾燥剤、便器などの洗剤
          パイプ洗浄剤、化粧水、たばこ、薬
<<応急処置>>
 

発見したら、口の中を調べ、吐く息の臭い、あるいは吐物や子供の周囲にある物などで何を誤飲したか推定しましょう。

・吐かせてはいけない物・・・灯油、ガソリン、ベンジン、洗剤、漂白剤、固形の尖った物
             (これらは吐かせる事で、食道や胃粘膜を痛めたりする恐れがある)
・症状がなければ吐かせて様子を見る・・・インク、クレヨン、口紅、石鹸など
・直ちに受診が必要な物・・・防虫剤、殺虫剤、漂白剤、洗剤、たばこ(2cm以上、灰皿の水)
                                    ボタン電池(時間が経つと腐食して胃や腸に穴が開く事がある)

このように、飲み込んだ物で対応が変わります。万が一の時には落ち着いて処置しましょう。
吐いた後に受診する場合は、吐物を病院に持って行きましょう。

その10・・・口の中の外傷
<<原因と処置>> ケガの絶えない子供達、予想もしない事で大ケガにつながります。
今回は、大切な“歯”を取り上げます。
転倒などによる事が多く、それにともない頸骨骨折、顔面打撲、歯の破折・脱臼などが起きます。
これと同時に口の中や、口唇部の打撲・裂傷などが起こります。
そして発生部位のほとんどが上顎前歯部(上の前歯)です。
<<応急処置>>
 

・受傷後、できるだけ早く歯科医に受診します。

    ・ とれた歯はそのまま、水に入れて乾燥させない状態で保存します。

    ・ 受診までの間、口の中やとれた歯をなるべく手で触らないようにする。

    ・ 清潔なタオルやガーゼを口に当て、病院まで行きましょう。

※受傷後、乳幼児においてはパニックになっている事が多いので、大人は普段からの心構えも大切です。

その11・・・蜂にさされたら・・・
これから春が来て暖かくなると、野外活動や庭いじりなどで、蜂に遭遇する事があります。
大型の蜂が飛んで来ると、たいてい追っ払ったり、棒を振り回したりしますが、これはとても危険な行為なのです。
<<原因と予防>>
・巣を見つけても、近寄らない!
・蜂の羽音がしたら、静かに逃げる。
・野山を歩く時は、白い衣服(長袖、長ズボン、帽子)を着用する。
  →蜂は黒く、動く物に近寄るため。
・匂いも蜂を刺激します。→香水、ファンデーション、整髪料の使用を避ける。
<<応急処置>>
 

・毒と血液を一緒に、絞りだすようにして水で洗い流す。
    ・痛み・腫れは、冷水や保冷剤などで冷やします。
    ・市販の薬では、抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏を塗るのがよいでしょう。

※気分が悪くなり、息苦しいなどの症状はショック症状の前兆と考え、すぐに病院へ行きましょう。

※アンモニア水は効果が期待されず、局所を悪化させる事もあります。

感染症について(平成12年度に連載していたものです)
流行性耳下腺炎
(おたふくかぜ)
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