トップへ 保育園紹介 園長だより お知らせ 子供の食事 アルバム グループ紹介 保健だより 父母の活動 掲示板 法人のご案内

今年度の保健だよりにもどる

感染症について(平成12年度に連載していたものです)
流行性耳下腺炎
(おたふくかぜ)
水痘(水ぼうそう) 伝染性紅斑(りんご病) 麻疹(はしか) 咽頭結膜熱(プール熱)
手足口病 風疹(三日はしか) インフルエンザ 百日咳 溶連菌感染症
流行性嘔吐下痢症 流行性結膜炎

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)のお話しです。
<<原因と予防>>
   ムンブスウイルスにより飛沫感染で発症します。潜伏期間は2〜3週間と長いのば特徴です。一度かかると、終生免疫といってその後は一生かかることはありません。生ワクチンの予防接種を受けておくと、発症をおさえるか症状を軽くすることができます。1歳以降に接種するべきか主治医と相談することをお勧めします。
<<症状>>
  軽い発熱や食欲不振から発症し、まもなく耳下腺が腫脹します。多くの場合は両側ですが片側だけのこともあります。耳下腺の腫脹は、3〜7日持続し、この腫れがひかないと登園できません。まれに、頭痛、嘔吐などの症状とともに髄膜炎を併発しますが、予後は良好です。また、年長児の場合には、睾丸炎、卵巣炎を合併することがあります。

水痘(水ぼうそう)は冬から春にかけて流行することの多い病気です。
<<原因と予防>>
   水痘ウイルスにより飛沫感染または接触感染で発症します。感染力は強く接触した乳幼児の9割以上が罹患します。潜伏期間は2〜3週間と長いのが特徴です。一度水痘にかかると、終生免疫を獲得できます。予防接種を受けておくと、発症をおさえるか症状を軽くすることができます。1歳以降に接種するべきか主治医と相談することをお勧めします。
 万一水痘の児と接触した場合には、48時間以内であればワクチンを接種すると発症をおさえられるか症状を軽くすることができます。
<<症状>>
   軽い発熱とともに発疹を生じ、まもなく全身に水泡を伴う発疹となり、頭皮内にも水泡ができるのが特徴です。口内にもできて、食事を接種しにくくなることもあります。水泡内にもウイルスがあるため、水泡が痂皮形成するまでは、登園禁止となります。水泡には石灰酸亜鉛華リニメント(俗称:カチリ)を塗布すると、かゆみや二次感染を防止できます。

伝染性紅斑(りんご病)は春から夏にかけて流行します。
<<原因と予防>>
   ヒトバルボウイルスB16による感染で、潜伏期は6〜14日で、飛沫感染で発症します。
<<症状>>
   両頬に紅斑を認めるのでりんご病という俗称がついています。症状は軽く特に合併症などについても心配ありません。発疹は腕や肢にもレースの模様状のものが出現します。
 登園については、許可証が必要となりますので主治医とご相談下さい。

保育園内では、はしかが発生しましたが、流行はなく潜伏期間を経過しました。
<<原因と予防>>
   麻疹ウイルスにより飛沫感染で発症し、感染力は強く接触した乳幼児の9割以上が罹患します。潜伏期間は10〜12日とされています。一度麻疹にかかると、終生免疫といってその後は一生麻疹にかかることはありません。予防接種は効果的で、集団保育に参加する場合には、主治医と相談の上1歳以降に接種することをお勧めします。接種しておけば、万一罹患しても軽い症状でおさまります。予防接種を受けておらず麻疹の児に接種した場合には、3〜4日以内にガンマーグロブリンの注射を受けると発症をおさえられるか、軽い症状で終わることがあります。
<<症状>>
   最初はカタル期といって38〜39℃の高熱とともに鼻水、咳、めやにが出ます。2〜3日後に一旦下熱し、再び上昇する際に発疹が出ます。口内にはクプリック班という白い斑点がみられます。発疹は耳の後ろの部分から出始め、全身に広がります。咳がひどくなり気管支炎を合併することも少なくありません。まれに意識障害、痙攣を生じて麻疹脳炎を合併しますが、その場合は予後は極めて不良です。発疹が出て3〜4日すると発疹が消えはじめ回復期に入ります。発疹のあとに黒ずんだ色素沈着を残します。この段階になれば登園可能となります。

咽頭結膜熱(プール熱)について紹介します。
<<原因と予防>>
   アデノウイルスによる感染で、しばしば夏期のプールで流行するためにプール熱と言われます。
潜伏期は短く5〜7日程度とされています。飛沫感染並びに便からの経口感染が考えられます。
<<症状>>
   発熱とのどの痛みが強く、眼脂を認めます。嘔吐や下痢などの消化器症状を伴うこともあります。
ウイルスは、気道や眼脂に2週間、便に3週間近く排出されるといわれており、プールの消毒、洗顔、うがいなどに留意する必要があります。登園は、症状が消失して2日経過したらよいとされています。

手足口病について紹介します。手足口病とは5歳以下の乳幼児に見られる夏風邪の一種です。
<<原因と予防>>
   コクサッキーウイルスA16型やエンテロウイルス71型による感染で生じ、潜伏期は3〜7日で5歳以下の子どもに罹患することが多いといわれています。
<<症状>>
   主として手や足、そして口腔粘膜に水泡性の発疹が潜在的に出現します。たまに臀部や大腿部等にも出現します。発熱を伴わないこともあり、気がつかないうちに治っていく場合もあります。ごくまれに髄膜炎を併発することもあります。大体7〜10日で発疹は消失します。登園については、全身症状の強い最初の2〜3日は控えるようにしたほうがよいでしょう。

風疹(三日はしか)について紹介します。
<<原因と予防>>
   風疹ウイルスによる飛沫感染で発症します。潜伏期間は2〜3週間と長いのが特徴です。
一度風疹にかかると、終生免疫が獲得できます。妊娠初期に風疹に罹患すると「風疹症候群」という多発奇形をもった赤ちゃんが生まれるので、思春期の女の子で抗体ができていない場合には、予防接種が勧められています。
<<症状>>
   発熱と同時に発疹がみられます。発疹は三日位で消失するので「三日はしか」と言われるのです。頚部や耳後部、後頭部のリンパ腺がはれるのが特徴です。たまに肺炎や脳炎を合併することがあります。

インフルエンザについて紹介します。
<<予防接種>>
   インフルエンザワクチンは任意接種で、秋から冬にかけて実施されます。効果は4〜5ヶ月なので、早すぎると切れてしまうこともあるため、タイミングが大切です。卵アレルギーがあると接種できませんので注意して下さい。
<<症状>>
   高熱・頭痛・全身のだるさ・筋肉や関節の痛みなど普通のかぜよりも症状が厳しいことが特徴ですが、ごく軽いインフルエンザはその他のウイルス感染による風邪を区別できません。肺炎や脳炎などの重症合併症をおこしやすいこともその他のかぜと異なる点です。

百日咳について紹介します。
<<予防接種>>
   百日咳菌による飛沫感染による疾患です。潜伏期としては、1〜3週間以内とされています。三種混合ワクチンによって予防できるので、集団保育に参加する場合には生後3ヶ月以降に接種することが望ましいと思います。
<<症状>>
   まず、かぜのような症状からはじまります。そして次第に咳がひどくなってきます。このような症状は1〜2週間続きます。ついで、痙攣性の激しい咳の発作を生じ、レプリーゼという特徴的な息のしかたをします。とくに夜間に回数が多くなり咳と共に嘔吐を伴うことも多くなり、このような症状が1ヶ月近く続きます。その後回復期に入りますが、咳はつよく全経過が3ヶ月を越えるので百日咳といわれます。初期に感染力がつよく、とくに発症初期から約4週間は、まだ感染力があると思ってよいでしょう。
 登園停止期間としては、特有の咳が消失するまでとなっており、レプリーゼといわれる咳がはじまって3週間位は登園を停止した方がよいでしょう。
溶連菌感染症について紹介します。
<<症状>>
   乳幼児では軽いカゼ症状ですむことが多いのですが、まれに高熱・扁桃の発赤・リンパ節のはれなど、通常のカゼ症状よりやや重症感があります。舌が苺のように赤くざらざらとした状態になることも特徴です。発熱に続いて発疹がすぐに出現することもあります。溶連菌感染症の潜伏期は、2〜7日間位です。
<<治療>>
   溶連菌感染症による発熱は、適切な抗生剤を服用すれば24時間程度で解熱しますが、そこで抗生剤を中止することなく、少なくとも10日間〜2週間は連用する必要があります。登園・治療の終了時期については、主治医とご相談下さい。

流行性嘔吐下痢症について紹介します。
<<症状>>
   秋から冬にかけて多くみられる嘔吐と下痢を、主な症状とした急性胃腸炎をまとめたよびかたで、1〜3日間程度の潜伏期間の後、嘔吐と下痢が突然現れます。感染者の便を感染源とする直接・間接の経口感染が主となりますが、飛沫感染も重要であると考えられています。日頃から、手洗い・うがいをしっかり行うことが大切です。
<<治療>>
   下痢嘔吐に対する治療で重要なことは、水分不足(脱水)にならないようにすることにつきます。口当たりの良い薄めのジュース類、お茶、スポーツ飲料などを、少しずつ飲ませるようにします。登園については下痢・嘔吐などの主症状から回復した後、普通の食事がとれるようになったら可能です。

 
流行性結膜炎について紹介します。
<<症状>>
   潜伏期観はおよそ一週間以上。結膜炎の共通症状として、目やに・なみだ目・結膜の充血と浮腫・まぶたの発赤と腫脹があります。結膜の充血は鮮やかな紅色で、くろめから離れるほど充血は強く、眼瞼結膜も充血します。眼の症状は強く、発熱などを伴うこともあります。細菌感染を合併すると角膜潰瘍や穿孔うぃおこして視力障害を残すこともあるので注意が必要です。
<<治療>>
   眼の症状が軽くなっても感染力が残る場合があるので、医師により感染のおそれがなくなったと判断されるまで出席停止となり登園できません。登園許可証が必要です。